肉が行って魚が来る  ຊີ້ນໄປ ປາມາ

紆余曲折の人生をストレートに表現しています。

30歳のとき  インチキ霊能者のところに連れて行かれた

離婚後 私は心身のバランスを大きく崩して気が狂っていました。

例えば、昼夜逆転の生活になって睡眠障害がひどくなり
ハルシオンと呼ばれる青い錠剤を服用してようやく寝つけるような
生活になっていました。

日常生活でも思考や言動がおかしくなっていきました。

テレビや新聞などで、どこかに車が突っ込んで誰かが亡くなったというニュースに触れれば「どうして俺のところに突っ込んできてくれなかったんだ」と考えるようになったり、

誰かが自殺したと流れれば「どうやって自殺したのか教えてくれ」などと思うようになり、

何かにつけては「死にたい」「生まれてきて失敗だった」などと口走るようになっていました。

生きることに希望を見失い、自暴自棄にもなっていました。

どうせいつかは死ぬのに、生きていたって意味がないと考えたり、

例えば、車やオートバイを買ってもどうせいずれは手放すときがくるし、
服を買っても、いずれはボロボロになって捨ててしまうし、

食べ物なんか食べても何時間かすればトイレに出して流すだけみたいな

とにかく、あらゆる出来事に対して虚しい、意味が無いと思うようになっていました。



たぶん精神科で処方されていた他の薬の影響もあったのだと思いますが、
家族から顔つきがおかしいと言われるようになり、生活はますます一般社会から遠ざかるばかりでした。


ある日、母から「車に乗りなさい。評判のいい霊能者のところまで行くから、あなたのことを見てもらう」と言われ、

有無を言わさず、車に乗せられて とある霊能者のところまで連れて行かれました。

どんどん自分がおかしくなっていく様子を見ていた母は
知人、友人を頼っては「誰か良いカウンセラーさん知ってる?」のような話をして、
評判がいいとされる霊能者を聞いてきたらしいのです。


具体的な場所・名前は伏せますが、

よく当たる・評判がいいとされている霊能者の方のところに到着し、インターホンを鳴らして出てきてもらいました。

玄関には木目調の板に行書のような書体で看板が掲げられていました。

出てきたのは、白髪交じりの坊主頭で作務衣を着た推定年齢60歳くらいの男性。

部屋に通されることはなく、玄関先の外での立ち話です。

母が相手に向かって「息子の様子がおかしい」という相談ごとを話すと、
霊能者は「分かった」と言って手に数珠を持って、ごにょごにょと謎の呪文のようなものを唱え始めました。

数分後、霊能者の口から出てきた言葉は

「あ~この子は救いがないね。この子はもともと陽の目が当たらない人生を歩むようになっていて、ゆくゆくは家族を不幸にする。別れた奥さんと子供は正しかった」と言われました。

母が「何とか良い方向に向かうことはできませんか?」と言うと

霊能者は「この子は無理ですね」と言うだけ。

このとき、母は号泣していました。

私は「もう帰ろう、こんなところおかしいよ」と言うと

霊能者は「君は本当についていない人生だよ。今後、生きていても何もいいことなんてないよ」と言いました。

私は警察に捕まってもいいから、この男を殴るか蹴るかしないと気が済まないような気持ちになっていました。

いや、放火して○してもいいくらいの心境になっていました。
※ 実行はしませんでしたが、想像はしました。

ピンポンダッシュぐらいなら罰は当たらないかも??

滞在時間は20分くらいだったと思います。たったこれだけのやり取りだったのに
祈祷料という名目で5万円も毟り取られました。

部屋にも通されず、外で立ち話をしただけ・・・

もちろん領収証なんてありませんし、接客業的な笑顔も何もありません。

ただ「頼まれたから見てやった」くらいの感覚なのでしょう。

母が丁寧に差し出したお金をぐしゃりとわしづかみにしたときのあの悪魔の形相は一生忘れることはありません。

当時、私は離婚して家庭と仕事を失い、自分のことだけで精いっぱいの状態になっていました。

それでこうして母にも苦労や心配をかけてしまい、本当に申し訳なかったと思います。

自分がしっかりしていれば母がこんな目に遭うこともなかったわけで。

この出来事があってから、私はスピリチュアルカウンセラーや霊能者という
存在を強く否定するようになりました。

手に数珠を持ち、ごにょごにょと変な呪文を唱えて人を絶望の底に突き落とす仕事が
20分で5万円ですよ・・・・

それが「当たる」「評判がいい」と口コミで広がっていくのですから、恐ろしいものです。


魑魅魍魎が跋扈する(ちみもうりょうがばっこする) という言葉があります。

皆さんも、変な霊能者やスピリチュアルカウンセラーなどにひっかからないように気をつけましょう。


今日はこの辺で

広告を非表示にする