肉が行って魚が来る  ຊີ້ນໄປ ປາມາ

紆余曲折の人生をストレートに表現しています。

28歳のとき 新しい職場で出会った 思い込みネバーランドジジイ 1

お付き合いしていた女性と同棲を経て無事に入籍し、色々とサポートしてもらったことで無事に新しい就職先を決めることができました。

奥さんは妊娠中で徐々にお腹が大きくなっている最中で、自分なりの責任と重荷を背負いながら就職した会社で出会った上司のことを綴ります。

会社はニッチな分野を手掛けるメーカーとして、工場で使う生産設備をゼロから設計して作り上げていくことが主な仕事でした。主要な顧客は国内の一流企業・大手メーカーであり、ラインの中に生産設備を組み込んでいただくことが使命でした。

私は営業職兼納品した機器に関するメンテナンスも引き受ける役割として採用していただきました。

当時、勤務先には総勢15名ほどの社員がいました。
東京近郊に本社があり、地方にはひとつの営業所があったのですが、
私はその営業所の所属でした。

営業所といっても、メンバーはT所長(年齢は50歳代)、事務のIさん(年齢は50歳代)、そして私の3名のみ。

とにかく仕事に打ち込んで結果を出すことで、採用していただいた恩を返して行こうと意気込んでいました。


あれは忘れもしない初出勤の日のこと。

事務所でT所長とIさんに自己紹介や挨拶をし、その日は研修という名目で
T所長が講師になって、朝から夕方まで専門分野についての講義がありました。

私自身、電気に関する専門知識を持つ経験者として採用していただいたので、
会社として扱う品目について知識を吸収しながら色々な質問をさせていただきました。

こちらが質問した内容に対し、T所長からの回答がとても的確で
「いい職場に巡り合えてヨカッタ」という印象を受けました。


こんな感じで初日の仕事を順調に終えて帰宅しようとしていたとき、それまで熱く盛り上がっていた職場の空気が微妙に冷めていくような気配を感じました。

なぜかT所長が深刻そうな顔をしてこちらに話しかけてくるのです。

所長:「今日一日、お疲れ様。どうだった?」

私:「はい、専門的な分野については実際にお客様の前で打ち合わせをしながら身につけて行きたいと感じました。営業に同行させていただいて件数をこなすことが一番かなと思います。」

所長:「仕事はどんどん教えていくから、ついてきてくれ。」

私:「はい、よろしくお願いします」

私はこれで話が終わると思っていましたが、この後に本題が出ました。


所長:「それでさ、君に話しておかなきゃいけないことがあってだな」

私:「はい?どんなことでしょうか?」

所長:「ここの営業所は君が入社するまでは、私と事務員のIさんという2名体制でずっと仕事をしてきたんだ」

私:「はい。それが何か??」

所長:「ちょっと前の話なんだけど、俺がIさんにセクハラをしたことがあってね。それは今のうちに君に言っておくべきだと思って」

私:(; ̄Д ̄)なんですと?(←心の声)

私:「セクハラって具体的にどんなことをしたんですか?」

所長:「例えば、事務所で仕事をしていればFAXや見積書のコピー、図面など 紙を手渡すような場面でお互いに手が触れ合ってしまうようなときってあるでしょ?」

私:「まぁたまには偶然の事故でそんなことがありますよ。それとセクハラにどんな関係があるのですか?」

所長:「そうやってお互いの手が触れるっていうのが立て続けに何回も続いたことがあったんだ。でね、私は思ったわけよ。このIさんはきっと俺のことが好きだから、そうやって手を触ってきているのかなと確信してさ」

私:「はぁ?コイツ、バカじゃねぇのか?この思い込みネバーランドジジイめ」
(↑心の声)

私:「で、どんなことをしたんですか?」

所長:「あるとき、仕事中に我慢ができなくなちゃってさ、事務所で二人きりだったときにIさんを後ろから抱き締めて首筋にキスしたんだ^^」

私:「うわぁぁぁ~気持ち悪ぅ~~~(;´Д`)おえっ 」(←心の声)

私:「それ、警察に駆け込まれたら一発で逮捕されますよ。で、今はどんな感じなんですか?」

所長:「君には分からないかもしれないけど、Iさんはまだ俺のことが好きなんだと思う。」

私:「何をどうやったらそんな思い込みができるんだろう?初出勤の日になんてことを聞いてしまったんだ(T_T)」(←心の声)

所長:「でもさ、仕事は仕事で厳しくやっていくから君はそのつもりで俺についてきて欲しい。」

私:「セクハラに関しては自分には全く関係のないことです。所長とIさんの二人のことですので巻き込まないでください。それと仕事は別の話だと思っておりますので。」

所長:「分かった。俺はどうしても言っておかなきゃと思って話しただけ。明日から頑張って付いてきてほしい。大丈夫だよね?」

私:「はい、明日から仕事を覚えることに集中させてください^^」(←表の顔)

  「お前なんかさっさと逮捕されろよ バーカ(#`Д´)凸」(←裏の顔)


初出勤の日にこんなことがあって、違った意味でカルチャーショックを受けながら帰宅しました。

その日の晩、奥さんが「初出勤はどうだった?」と聞いてきました。

奥さんは国家公務員として法律を扱う仕事をしていましたので上司が起こしたセクハラ事件のことを話してみたところ、とても驚いていました。

奥さん:「Iさんは人知れず悩んでいると思う。警察へ行って被害届を出せばセクハラ所長は一発で逮捕されるのは間違いない。それ、気持ち悪すぎでしょう~もう~。

もしもそうなったらまずは事情聴取で20日間くらいは拘留されるかな。警察では携帯を取り上げられるから本人とは音信不通になって、もうそれだけで営業所の仕事は回らなくなるね。本社から誰かが来て営業所長の代行をやればいいと思うけど、人員的にそんな余裕はなさそうだね。で、その後の営業所がどうなるかとか、本社の管理職の人も何かの形で責任を負わされるだろうし、取引先からの信用も一瞬で崩れるかもね。起訴か不起訴かは分からないけど、大変な展開になるわ。示談とか賠償とかどうなるのかなぁ?Iさんの心情としては、被害届を出したいんだけど、出せないんじゃないの?行動を起こすことで会社が傾けば本人だって仕事を失うかも知れないから。」

奥さん:「まぁ、外に出れば色々とあると思うけど、私のお腹にはあなたの子供がいるの。分かるよね?3人しかいない営業所でたとえ四面楚歌になったとしても、きちんと仕事をしてお金を稼いできてくれないと困る。どんなポンコツ上司だろうが食いついていかなきゃいけない。お金を稼ぐってそういうこと。だから頑張ってほしい」

私:「分かってる。だけどとんでもないところに来てしまったと思ったよ。」

奥さん:「職業安定所の求人票だけじゃ分からないことだよね。私が選んできた求人票だったけど」

私:「お前が職業安定所一本で仕事を探せって言ったからこんな職場に出会ったんだぞ」

奥さん:「そんな上司に出会ってしまったのは、あんたが自分で引き寄せたこと」

私:「お前はさ、いつもそうやって俺のことを見下しているよな。そこを言いだすなら、そんな俺とお前が出会ってしまったのも、お前が招いたことってならないか?
国家公務員なら周りを見渡せば国家公務員一種とか二種の人だっているだろ?普段そんな世界にいる人がそもそも俺と同じ地面に立ってしまうこと自体どうかと思うけど」


奥さん:「うるさいわ!!」

こんな形で別な口論になってしまいましたが、新しい職場はこのような形からスタートしました。

数日後、職場にいたら今度はIさんがこちらに話しかけてきました。

Iさん:「私、あのオヤジにセクハラされたのよ~突然後ろから抱きつかれて首筋にキスされてショックのあまり声も出なかったわ。それでしばらくは吐き気が止まらなかったし。警察に行こうだなんて全く思いも浮かばなかった」って泣きながら私に言うのです。

女の涙は怒りの表現です。

あぁこれは大変だ・・・
営業所長と事務員さんとのバトルの最中に自分は入社したことを確信。

当時、私の奥さんのお腹には子供がいたので、引き下がることはせず
夢中で仕事に取り組めば他のことは気にならなくなるだろうと考えることにしました。


今日はこの辺で

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