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 肉が行って魚が来る  ຊີ້ນໄປ ປາມາ

紆余曲折の人生をストレートに表現しています。

21歳の時 テレビ電波障害対策工事の部署へ異動 2 異論や疑惑があっても黙っていろ

人生の軌跡

取締役部長が直接陣頭指揮を執っていた部署で働いていたときの話です。


入社して建築現場で消防設備の設計、施工、現場管理を担う施工管理課にいたときからずっと疑問に思っていたのは、

テレビの電波障害対策工事の部署にいるM課長と部長を見ると、癒着が強かったことです。

M課長がヒラ社員として入社してからの経験年数、部下に対する育成や管理などを考えると、
他の部署にいる係長クラスのほうが実力的に上回っていた人が多くて営業成績も良かったのに、なぜM課長だけが部長の寵愛を受けて、他の役職を飛び越えて課長にまで昇進して行ったのか?

私は一緒に仕事をしていましたが、その答えは見つからず、課長を見ていても何階級も飛び越えて昇進していくほどの能力があるとか、特別な営業の能力があるとは思えませんでした。

答えを探そうとしたのは、課長と言っても私に対する仕事は残業や休日出勤などを承認して書類にハンコを打ったり、休日出勤の代休についての相談と報告をするくらいなもので、他に何かのマネジメントを受けたとか、仕事に関して特別な技術指導を受けたとかそういうものは特になかったからです。

部下といっても、ヒラ社員の自分と事務のお姉さん一人だけ。
このくらいなら課長でなくても、主任や係長でもできる仕事かなと感じていました。

課長と部長が癒着しているのは、他の部署の課長クラスの方も知っていたので、

私が「あの二人の関係ってなんであんなに密接なんですかね?普通の関係に見えないんですが、何か裏であったんですかね?」と言うと、

「忠告しておく。疑問があっても何も言わずに黙ってろ。理由は探らないほうがいい。お前はヒラ社員なんだから上司二人から言われたことをやっていればそれでいい」と言われるばかりで、理由を知ることはできませんでした。

テレビの電波障害対策工事に関わる仕事は大変でしたし、課長と部長の関係は相変わらずの癒着ぶりがすごかったものの、以前の部署よりは精神的・肉体的にも楽にさせてもらっていたので、この仕事がずっと続けばいいなと思いながら取り組んでいました。


あるとき、平穏な日々を過ごしていたところに変化が訪れました。

部長と課長が同時にマイカーを新車に買い替えたのですが、
車種は違っても同じ店から買っている・・・

これはたまたま好みの問題で偶然そうなったんだなと思っていました。

当時、会社には総勢80名ほどの社員がいて、色々な部署があったわけですが、
時期を同じくして会社で使っている工事車両などの社用車が一斉に他のリース会社、
それも部長のマイカーを扱っている系列会社に切り替えられたのです。

自分が所属しているテレビの電波障害対策工事を扱う部署では、
部長がそれまで使っていた社用車はリース契約が終わったとされ、新車の高級セダンが配置されるようになり、それをきっかけに会社内のあちこちで異論を唱える社員が出始めるようになりました。

そこを察して部長は全体朝礼のときに言いました。
「たまたま社用車のリースが切り替えの時期だったから、それを機に他の安い会社へ切り替えただけだ。これから順次、他の社用車も新車に替えていくから。異論はないだろう?」

皆、大人しく聞いていたものの、多くの社員が何かを疑う気持ちを持っていました。
同時に、直属の部下だった私にも疑惑の目が向けられるようになってしまいました。

私は自分の身の安全や生活を守ることが優先であり、わざわざ他人の面倒なことには関わり合いたくなかったため、噂や悪口に対しては見ざる・聞かざる・言わざるの姿勢を貫いていました。

部長と課長がただならぬ癒着をしていて大変だというのに、その人たちと同じ部署で働いているというだけで、周囲からは針のむしろのような扱いをされ結構キツイ思いをしました。

もうひとつ会社内で疑惑があったのは、ある時期に中途採用で入社してきた女子社員のこと。

同じ部署ではなかったものの、大して仕事ができるわけではないのに、この方も他の女子社員と比較したら、誰よりも部長から可愛がられていたのです。

会社は女性の見た目を競ったり、ミスコンをする場所ではないはず。

もしも可愛がられる要素があるとしたら、仕事の能力があるかどうか、営業成績が良いかどうかであるべき。

私はそう思っていました。

この女子社員は皆で飲み会に行ったときも、とにかく色んな社員からチヤホヤされていて、本人もまんざらでもないような顔をしていました。

男性社員に向かって好きでもないのに思わせぶりな’態度を取ったり、陰でこの女子社員を口説こうとする女好きの社員が出てくるようになっていて、会社なのにキャバクラに来てしまったかのような雰囲気になっていました。

「なんかおかしいよな」私はずっと思っていました。

そんな時、仕事中に他の事業部の取締役部長から呼ばれて、少しの雑談を交わした後、
別件で仕事の話があるからと、日時と場所を指定されそこに来るように指示されたのです。

仕事のことなら会社の事務所で話せばいいのに、わざわざ場所を変えて話すほどの内容とは
何だろう?

その席で今まで抱いていた疑問が明らかになりました。

当時、会社には5人の役員(取締役部長)がいて、
直属の部署を陣頭指揮している部長もその中の一人なのですが、

直属の部長が不在のときを狙って、私は他の役員から呼びつけられて
社用車のリース切り替えの経緯や真相を知らされたのです。

真相はリース会社と部長が結託し、社用車1台をリース契約するごとに、リース会社から部長の個人的な口座へいくらかの報酬が振り込まれていたことを教えられました。

そして、リース会社にはM課長の親族が上役として働いていたことも知らされました。

リース会社は契約が取れて売上アップ、部長は社用車を1台切りかえるごとに銀行口座へ入金されてお小遣いアップ・・・という関係が出来上がっていたようです。

そして、中途で入社したばかりの女子社員についても話がありました。

その子はM課長の奥さんの妹さんなので、書類選考や面接は形式だけで実際は縁故で入社した人だと知らされました。

なるほど、そうやって癒着して行ったのか。おかしいと思っていました。

私:「社用車のリースの件は、取締役の背任行為に当たるんじゃないですか?」

役員:「そうだよ。君がたった一人、直属の部下で苦しい思いをしているだろうから真相を教えるために呼んだわけ。他の役員は社用車のリースの件は反対していた。それでも押し切られてあのようになった。表には出ていないけど、実は彼にはまだ余罪がある。」

私:「取締役部長といっても、全員が一枚岩ではないんですね。」

役員:「それは当たり前。」

私:「自分のような末端の社員が知る必要のないことをこんな形で知らせていただいて、正直困るんですが。」

役員:「もしも他に不正が見られたら、すぐに連絡してほしい。リースの件は誰にも口外してはいけない。今日はそういう話をしたくて呼んだんだ。」

私:「M課長はなぜあんなに昇進していったのでしょうか?」

役員:「その二人は偶然家が近所で、ゴルフ、麻雀、酒など色々と付き合いがあったから。決して仕事の能力や結果だけで昇進していったわけではないよ。ゴルフに親族を呼んで、リース会社を切り替えることにもなったんだから。」

私:「女子社員の縁故入社の話はどうでもいいんですけど、部長が不正をしていた話を聞かされて、それで自分の身の安全が守られるかどうかは疑問です。口外はしませんので、約束します。その代わり、自分の身に何かあったら守ってくださいよ」

この日はこんな話をして早々に帰宅しました。


上司二人が結託し、素知らぬ顔をして不正に手を染めていたとは・・・。


今日はこの辺で。

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