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 肉が行って魚が来る  ຊີ້ນໄປ ປາມາ

ラオス語の文書を日本語に翻訳する仕事を承っております。ラオスに辿り着いて翻訳者になるまでの人生の軌跡も綴っています。

(続) 高校卒業後 19歳のとき新聞配達の仕事で蟻地獄にはまる 1

人生の軌跡

アルバイトと学業を両立させて、無事に通信制の高校を卒業することができました。

紆余曲折の末、新聞販売店で正社員を募集しているということで応募し、面接を経て採用されたのでした。

今日は、新聞配達の仕事で蟻地獄にはまった出来事について綴ります。


私が働くことになった新聞販売店は、初代で創業した社長が病で倒れたことをきっかけに息子さん夫婦が後継者として経営することになったばかりの時期で、

正社員は高校を卒業したばかりの私と、他に2名(IさんとM君)。

他は朝刊配達専属のパートさん達が15名ほど在籍していました。

私が新聞配達の仕事をしようと決めたとき、ちょうと普段使いのアシがなかったため、実家がオートバイと自転車の販売店をやっていた同級生S君宅で相談したところ、

当時ヤマハから出たばかりの新聞配達専用に開発されたというスクーターを
購入することになりました。

S君の両親から「あなたは絶対にこれを買わなきゃダメだ」くらい強引に言われて買った記憶があります。

S君ご自身は優しい人柄で良い人ですが、お店の評判としては「わざと壊れるように修理する店」「無理やり押し付けるように売り込んでくる店」という噂がありました。

それでも、同級生の家だしいいやと思って購入しました。


以下、本題になります。


入社してすぐのころ、正社員となったからには販売店として扱っている全ての配達コースを覚えるようにと社長から指示されていたので、必死になって配達コースを覚えました。

とにかく「これが自分の仕事なんだ」と無我夢中で働き、朝夕刊の配達の他、拡張と呼ばれる営業活動、顧客の家を訪問しての集金、会社所有の車に乗って○○新聞本社まで配達に必要な部数を取りに行く仕事など基礎的なことはできるようになっていました。

普段はパートさん達の出勤や休みを管理し、社員が代わりに配達にいけるようにうまく段取りをすることがメインの仕事になっていました。

公私ともに順調に進んでいたところ、何かがおかしくなってきたのは、
入社してから3カ月が経過したくらいの時期でした。

毎週日曜日は朝刊配達の仕事が無事に終われば、
その後は自由に時間を使えることになっていて、

ある日曜日、一通りの仕事を終えてお店に戻って他のメンバーが全員無事に戻ってくるのを待っていたときのこと。

朝刊専属でパートに来ている方で、昼間はご自分でカフェをやっているというご婦人が

「ねぇ、ウチの店でコーヒーを淹れるから仕事が終わったら店に来ておしゃべりしに来ない?」と声をかけてきたのです。

まさか、これが蟻地獄にはまる入り口となることは知る由もありませんでした・・・。

たまには、他の従業員の方と職場以外で親睦を深めるのもいいなと思っていたので、何も疑うことなくその誘いにのり、約束通りにお店まで行きました。

お店に着いたら、あらまぁ・・・びっくり。

朝刊配達専属のパートさん達のほぼ全員が集まっていました。

そこには、パートさんたちを仕切っているボス猿のような
番長格の方も来ていて、私の隣に座ってきて話しかけてきたのです。

ボス猿:「お店では言えないので、あなたに相談があってこのように来てもらったのね。」と前置きしたうえで

ボス猿:「実は、私たちが働いている新聞販売店はすごく大きな問題を抱えているの。あなたは今の社長しか知らないでしょうけど、今働いている他の社員2人とパートさん達は全員が先代の社長に雇われているのね。先代の社長って、今の社長のお父さんのことね。」

私:「どんな問題点があるんですか?」

ボス猿:「先代の社長が朝刊配達のパート・アルバイトを募集するとき、大きな求人広告を出したの。そこには入社後勤続3年になった人には、慰労金として一人あたり10万円を現金で支給するって書かれていたの。私たちはその慰労金に魅かれて入社をしたわけ。ここにその現物の求人広告があるからあなたにも見せてあげる。」

私:「へぇ、なるほど。広告には本当に書かれていますね。」

ボス猿:「ここにいる人たちはもう全員が慰労金をもらえる条件に当てはまっているのね。勤続3年が過ぎたからよ。だけど、私たちはまだその10万円をもらえていないの。」

私:「先代の社長がそうやって求人広告を出したのは分かりました。でも、先代は病気で倒れ、今はもう寝たきりになっていて、口も聞けない状態ですよね。だから社長が息子さん夫婦に交代したわけで・・・」

私:「今の社長には何か言いましたか?」

ボス猿:「この広告を本人に見せたわよ。それで、慰労金の扱いはどうなっているのですか?と聞いたの。」

私:「で、社長は何て言いましたか?」

ボス猿:「先代がやったことなど、俺は知らん。あなた方は先代と契約を結んだわけでしょ?俺が結んだ契約ではないし、俺の名前なんてどこにも書いていない。そんなのものを守る必要はない。一人あたり10万円?それを10数人分なんか払えるわけがないって言われたの」

私:「・・・・俺にどうしろと?」

ボス猿:「あなたにも一緒に戦って欲しい。あなたから社長に慰労金を払ってあげてほしいと言って欲しいの。」

私:「絶句」

そんなモン知るかよ~変なことに巻きこむなよ~ (´Д`)ハア (↑心の声)

私:「事情は分かりました。こんな問題、俺の手には負えないから、弁護士に相談した方が良いのでは?話を聞くだけならいくらでもできるけど、俺は平日昼間は社員としての仕事があるから無理。法律相談は誰か他の人が行くべきでは?」

ボス猿:「分かりました。他の皆で話し合って誰が相談に行くのか決めます。」

私:「ひとつ、約束してください。ここは○○さんがやっているお店だから悪口だろうが、愚痴だろうが何を言っても構いません。しかし職場ではこのようなことを話してはいけません。分かりますか?」

ということで、その場を治めて帰宅しました。

「俺は仕事したいだけだ、関わるんじゃねぇよ。まったく変なことに巻きこみやがって・・・」


長くなったので今日はこの辺で


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