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 肉が行って魚が来る  ຊີ້ນໄປ ປາມາ

ラオス語の文書を日本語に翻訳する仕事を承っております。ラオスに辿り着いて翻訳者になるまでの人生の軌跡も綴っています。

通訳よりも翻訳を選んだ理由

日記

2015年の9月にラオスの大学を卒業してから家庭の事情で日本に本帰国し、そこから試行錯誤の末に通訳ではなく翻訳の仕事を選んだ理由は3点あります。

1.翻訳の仕事は現地語の原文が存在し、自分が翻訳をした結果は文書として形に残すことができるから。

 

2.通訳の仕事は、現場合わせのために自分が仕事をした形を残すことが難しい。


3.日本国内で自分と顧客との間で結ばれた契約ならば、万が一お互いに思い違いがあった場合でも誠心誠意話し合うことができる。もしも、契約と違ったことが起こり、話し合っても折り合いがつかなかった場合は、弁護士や裁判所等に相談することができる。

というように考えたからです。


☆あと、自分自身の問題として「軽度の感音性難聴」ということで、普段は補聴器を装用しています。家では外していますし、電話の応対も補聴器無しでOKです。通訳の仕事は分野によってはお断りする部分があるかも知れないということ。(もちろん、現地の大学に通っていたころは、授業で学術的な話を討論した経験もあるため、補聴器を装用していれば会話に何の問題もないです。) 日本のテレビ局が現地に取材で来たときは、同行して通訳した経験があり、取材クルーの方には補聴器のことをお話しましたが、結果的には何の問題も無く仕事を終えています。

 

現地に滞在していた5年の間、現地在住の日本人から仕事を頼まれて引き受けたことがあります。

ラオス語の文書を日本語に翻訳する仕事の他には、現地での買い物や仕事の打ち合わせ等に同行して通訳したことがあります。

基本的には多くの方が良いお客様だったことは間違いないのですが、ごく一部だけ良くない方がいたのも事実です。

ここでいう良い・良くないの違いは、報酬の支払いに関することです。

こちらに通訳の仕事をさせておきながら「お金は払うから」と嘘ばかり吐いて全く報酬を払わずに日本へトンズラした人、報酬の支払いは日本の銀行から送金するという約束をし、送金手数料はお客様負担と言うことで話がまとまっていたはずなのに、わざとすっとぼけて手数料分をこちらに負担させる形で送金してきた人、USDで支払いする約束のところ、勝手に現地通貨のKipで(それも勝手に大幅に値引きした金額で)渡してきた人など、ひどいものでした。

「仕事の話があるから、打ち合わせに来て」と連絡をもらったので、「打ち合わせをするにも、先に資料を提供してほしい」と返信したところ、「資料は当日に渡すから」と言われて打ち合わせに行ったら、その場に相手が来なかったこともありました。

自分の反省点は、報酬先払いにしてから仕事をしなかったこと、報酬の支払いルールまで話し合ったのにそれを守ってもらえなかったこと、普段はラオスに住んでいたので日本に戻ってしまった人をしつこく追いかけるほどの気力がなかったこと、打ち合わせを詰めることができなかったことなどが挙げられます。要するに甘かったということを思い知らされました。

「旅の恥はかき捨て」を体現するかのように、気が大きくなって大言壮語ばかり吐きまくる人は勘弁していただきたいものです。

自分は全く関与していなかった現地での仕事の話で、他の人が受けた被害としては、双方の間で契約書を交わしたのにその中の内容が守られなかった(仕事をしたのに、報酬が支払われなかった)ということで揉めたことがあったそうです。現地人ではなく、ラオスまで仕事をしに来た日本人が現地在住の日本人を騙して仕事をさせ、契約書の内容を守らなかったのです。

騙された人が「お互いに契約書に署名捺印までしたのにどうして約束を破ったのか」と相手に詰め寄ったところ、その答えがひどいものでした。「だって、約束が守られなかった場合の罰則が何も書かれていなかったから。」と開き直った日本人がいたそうです。

外国で日本の法律が及ばないことを逆手にとり、「なぁ、日本人どうし仲良くしようや」と言って日本人が日本人を言葉巧みに騙す事例があることを目の当たりにしました。

私はこの出来事がきっかけとなり、現地にいる日本人どうしで仕事のやり取りをするのは極力控えようと考えるようになりました。仕事をしたのに、報酬を受け取れない、勝手に減額されるなど損害を受けても泣き寝入りになってしまうからです。相手が悪いのに、現地の法律の網にかけることができないというのは何とも言えないものでした。

だから、私は現地に滞在せずに、日本で翻訳の仕事をしようと決めたのです。


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